沿革
御本尊 阿弥陀如来 西山浄土宗
浄教寺は浄土宗西山派の寺院で、文明4年(1472)に和歌山における西山浄土宗の中核寺である総持寺(和歌山市梶取)を創建した明秀上人によって開かれたと伝えられ、以降今日まで三十六世の法灯が受け継がれてきました。
浄教寺には、国指定重要文化財の大日如来坐像と仏涅槃図をはじめ、数多くの文化財が伝えられていますが、その中にはかつて近隣に所在した最勝寺の什物を引き継いだことが、十二天像のうちの風天像の裏面に記された銘文から窺うことができます。最勝寺は、田殿丹生神社が鎮座する百山の裏側にあり、有田川下流域の真言宗の中核寺院として平安時代後期に創建されました。